「食」関連トピックス
現代最先端医療の盲点とは〜東京予防医学セミナー

2012年2月5日(土)、新宿エルタワーで、東京予防医学セミナーが開催された。腸造血理論を説く酒匂猛氏と自然医学総合研究所所長・ナチュラルケアセンター所長の大沼四廊氏が現代医学の問題点について講演した。


現代日本の医学と医療をめぐる問題点
島村トータルケアクリニック 酒匂 猛

病院食は良い食材とは言いがたい

がん治療では、治療中の食事も非常に重要であると酒匂氏は考えている。 しかしながら現代医療では、病院食はまったく問題にされず、とくに食材を病院側もできるだけ安く仕入れる傾向にある。患者さんのために良い食材を使っているとは言い難いと酒匂氏は指摘する。

これまでいろいろな病院で勤務してきた酒匂氏だが、この2月より松戸の病院(島村トータルクリニック)へ移った理由も患者さんに提供する食事の問題があったという。同院では、「玄米菜食」が基本で、勤務している医師や看護師も玄米菜食を実践しているという。

日本は病院へ行く回数が世界一

ある調査では、日本人が病院に行く回数が突出しており、年間でおよそ15回程度。第二位のイタリアの年間7回平均を大きく引き離す。患者もちょっとしたことでも自己判断やセルフケアしないで病院へ行き、緊急でもないのに、救急車を使ったり、待つのが嫌だからと夜間緊急外来を利用するモンスターペイシェントが激増しているという。

医師側は薬を長期投与するほうが利益率が高く、患者側も面倒な食事療法や運動療法より、薬で当座の症状を緩和し、保険を使って医療費を安く抑える方が楽だというメリットがある。

現代日本の医療は医師と患者の双方、それを改善しようとしない政策(厚労省)の三者に問題があると酒匂氏。患者側は安易に医療機関で受診し、投薬を受けることに何の疑問も抱かないことをまず改善すべきで、政府も保険制度や診療報酬の見直す必要がある。これらが同時に進められない限り、日本の医療崩壊は歯止めがきかないであろうと酒匂氏は指摘した。

知らなきゃ損する 先端医療の大盲点!
自然医学総合研究所所長ナチュラルケアセンター所長 大沼 四廊

病期は病変組織だけの治療では再発する

現代医療の進歩は目覚ましく、手術も医師が行うよりロボットが行った方がより正確にできるようになりつつある。名古屋市では河村市長の反対の声もよそに最先端陽子線センターが北区に開設され、2センチ未満のがんであれば1回2〜3分の照射でどの角度からでもがん細胞の患部に照射できるという最新鋭の高額放射線機器が導入され、先月末報道陣に公開された。しかしそれはあくまで対処療法であり、病気を根底から完治のための治療ではない、ということを見落としてはならないと大沼氏は指摘する。

病気は病変組織だけの治療では必ず再発する。気の病を改善し、血流、腸内細菌のバランスを取り戻さなければ根治することはない。日本の医療は国民皆保険という名の下に薬漬けにし、多くの患者は本来の病気以外に薬の副作用で苦しむか別の病気を新たに引き起こしていると大沼はいう。

セルフケアで自己免疫を高めることが重要

現在の日本は、どの国より優れた医療機器が数多く設置され、最新の医療を受けることが可能だ。ところが昨年のノーベル生理学・医学賞の受賞者は、自然免疫と獲得免疫で自己免疫を第一に活性化することでがんが克服できることを40年も前から研究実証し、そのことでノーベル賞を受賞した。

病気を直すには最新鋭の医療機器だけでは十分ではなく、むしろセルフケアで自己免疫を高めることことこそ最重要であることが今回のノーベル賞受賞でも明らかとなったがり、これが今後世界的な潮流になっていくであろうと大沼氏。

病気を治すには生活習慣を正し、安全な食材を摂り、余分な物を排泄し、適度な運動をして自己免疫力を高めることが一番大切。これは、どんなに医学が進歩しても変わらないと大沼氏は断言する。

末期の悪性リンパ腫やがんであっても、自己免疫力を正しく働かせるようにすれば体内にがん細胞はいられなくなり、完治は不可能ではない。健康な人も免疫活性を日頃から重視し、病気の人も免疫を高める療法を徹底的に行うことで、「医療症」ともいえる日本の医療の危機的状況から逃れて欲しいと大沼氏は訴えた。

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