ギャバ、「活気・活力」や「肌の弾力改善」〜第24回ifia JAPANセミナー

2019年5月22日(水)〜24日(金)、東京ビッグサイトにて「第24回ifia JAPAN(国際食品素材/添加物展・会議)」が開催された。同展示会セミナーより三和酒造鰍フ講演「GABA、新ヘルスクレーム"活気・活力感"睡眠/血圧/ストレスで受理!」を取り上げる。


機能性関与成分として高い人気

ギャバ(γ-アミノ酪酸)は機能性表示食品の機能性関与成分として非常に人気が高い。また、サプリメントだけでなく多くの食品に採用されている。

その理由として、他の機能性素材に比べて安価、また香りや味に影響を与えず、酸や熱にも強く安定性が高いことなどがある。

ギャバは、植物だけでなく動物や微生物など自然界に幅広く存在する非タンパク性アミノ酸の一種で、安全性も高い。

ヒトの生体内では、特に脳や脊髄に幅広く分布しており、抑制性の神経伝達物質として働いている。ギャバは、医薬品としても利用されていた。

「活気・活力」の機能性を確認

ギャバには血圧降下や精神安定などの作用があることが知られている。

三和酒造は「いいちこ」で知られる焼酎の製造メーカーだが、麦焼酎の製造過程で作られる「発酵大麦エキス」からギャバを多く含む「大麦乳酸発酵エキス」を開発。

「発酵大麦エキス」は、大麦を発酵し焼酎を製造する過程で作られる「大麦発酵液」から有効成分のみを抽出・精製したエキスで、大麦の栄養素が麹菌の酵素で分解、アミノ酸やペプチド、クエン酸、オリゴ糖、ポリフェノールなどを含む。

これをさらに乳酸菌で発酵、分解・乾燥させたのが「大麦乳酸発酵液ギャバ」である。

すでにギャバには多くの機能性が認められており、機能性表示食品のヘルスクレームとしても受理されているが、三和酒造では新たに「活気・活力」の機能性を確認し、SR(システマティック・レビュー)を作成しているという。

睡眠の質を高め、疲労を軽減

「活気・活力」については、ヒト試験で、睡眠の問題やストレス、疲労を感じている成人勤労者を対象に、GABA含有食品を12週間連続摂取(100mg/day)してもらい、睡眠の質やストレス、疲労の主観的評価を二重盲検討並行群間比較により検討した。

その結果、ギャバ摂取群はプラセボ群に比べ、摂取2週間で活力や活気が有意に上昇したことが分かった。

これはギャバの摂取が睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立っていることを示すもので、実際に、睡眠時の脳波についても二重盲検クロスオーバー試験で検討したところ、ギャバの継続摂取で深いノンレム睡眠の時間が長くなることが確認された。

深いノンレム睡眠は疲労やストレス、加齢によって減少するが、ギャバの摂取はそれを有意に改善し、活力や活気が高まり、気力が改善するのではないか、と考えられる。

肌の弾力の低下が抑制

また新たな知見として、ギャバの継続摂取により、肌の弾力が正常に保たれ、季節の変化によって伴う肌弾力の低下が抑制されることも分かった。

ストレスや肌荒れを感じている女性を対象に「大麦乳酸発酵ギャバ」を8週間連続摂取してもらい、肌状態を非盲検、二重盲検平行群間比較試験で検討した。

その結果、「大麦乳酸発酵ギャバ」の継続摂取群は、摂取4週間あたりから肌の弾力が改善され、10月〜12月という季節の変わり目でも肌の弾力を大きく失わずに維持することが分かった。

また、細胞試験で、正常なヒト神秘線維芽細胞に「大麦乳酸発酵液ギャバ」を添加した試験を行った。その結果、細胞内ではエラスチン遺伝子の発現が増加し、エラスチン量が有意に増加していることが確認できた。

肌のターンオーバーが活性化

さらに、ギャバを摂取することで副交感神経が有意になり、深い眠りが得られることで成長ホルモンが分泌しやすくなる。すると肌のターンオーバーが活性化し美肌作用が得られることが分かった。

また、副交感神経有意でストレスが低減することでも、血管が拡張しターンオーバーが活性する。このようにギャバの摂取により複数のルートから美肌効果が得られることが確認できた。

この他、ギャバそのものに肌の繊維芽細胞を活性する力も確認されており、これらが相乗的に働くことで、高い美肌効果が得られると考えられるという。

「大麦乳酸発酵液ギャバ」は血圧降下やストレス低減作用などのヘルスクレームも記載できる。ギャバの中で差別化を図るのに効果的な成分といえる、とまとめた。


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