キューカンバーエキス、運動後のケアサプリメントで注目〜第24回ifia JAPANセミナー

2019年5月22日(水)〜24日(金)、東京ビッグサイトにて「第24回ifia JAPAN(国際食品素材/添加物展・会議)」が開催された。同展示会セミナーよりCBC鰍フ講演「抗炎症でアスリートのパフォーマンスを授けるキューカンバーエキス」を取り上げる。


アンチエイジング素材を開発・製造

CBC鰍ナはさまざまな医薬品や健康食材の原料を世界各国から輸入している。

今回はスイスのナチュラレア社が開発・製造を手がけた「キューカンバーエキス」の紹介を行なった。

ナチュラレア社は、独自の抽出技術を駆使し、健康食品や化粧品原料の開発・製造を行なっている。

とくに「ファイトケミカル成分」をコアビジネスとし、アンチエイジングや美容に高い効果が期待できる原料や成分の開発・製造を一貫して行っている。

「キューカンバー」は日本語では「きゅうり」と訳されるが、日本で市販されているいわゆる「きゅうり」とは異なり、ナチュラレア社で独自の品種改良を重ね、徹底した品質管理のもとで作られたオリジナルのキューカンバーである。

運動後の痛みが緩和

キューカンバーには「アクティドゥ」という有効成分が含まれている。

この成分は炎症性免疫応答の重要な調節因子であるTNF-αの動きを抑制することで、炎症カスケードの最も初期の段階で作用することが示唆され、アスリートの「運動後の痛み緩和」に効果的であることが確認されている。

これらの臨床研究やin vitro、in vivoデータはいくつかの科学雑誌にも発表されており、世界的にも注目されているという。

例えば、アスリートと一般人を対象に「運動後の痛みの緩和」の体感試験を行なったところ、キューカンバーエキスを摂取した人の65%以上が「痛みが緩和した」という体感が得られた。

この試験で対象となったアスリートは、イタリアのオリンピック選手20名(男性)で、二重盲検プラセボ対照試験で行ったところ、エクササイズ後の筋肉痛、炎症マーカー、筋肉損傷度、痛みの緩和において有意に低下が認められたという。

一般人も十分に効果を体感

また、同じ試験で一般の30〜65歳(平均年齢42歳)の健康な男性を対象に、キューカンバーエキス摂取群とプラセボ群の2群にわけ、キューカンバーエキス摂取群は150mgのACTIDO(キューカンバーエキス配合の最終製品)を1日2カプセル服用(朝夕)してもらった。

その結果、運動後の痛みの軽減についてはアスリートよりも多い78%が「体感がある」と回答、一般人にも十分に効果が得られたことが分かった。

運動後のケアサプリメントとして期待

他にも、「脚伸展運動」の研究を行なったところ、ACTIDOを摂取した被験者は筋肉の持久力の改善とより早い回復、そして能力の改善効果がみられ、キューカンバーエキス摂取群は対照群と比較して、6.2倍の優れた運動成績を示したことも明らかになった。

こうした結果から、キューカンバーエキスはスポーツ、特に持久力系のスポーツを行っているアスリートの痛み緩和や高齢者を含む一般人の運動後のケアサプリメントとしての有用性が期待できることが分かった。

キューカンバーエキスはオリジナリティもあり、野菜由来、自然素材といった消費者のニーズにもマッチしているためぜひ注目してほしい、とまとめた。


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