また、調理についてもITを搭載したスチームコンベクションオーブン(スチコン)を利用することで、衛生面や品質管理においてもより効率化できる。
さらに、ガスコンロや回転釜で調理するゆで物や煮物をスチコンに置き換えることで、調理時間が30%以上カットできるだけでなく人件費削減にも効果がある。
人材不足でも十分に対応
ニチワ電機が開発している最新スチームコンベクションオーブンRYは、「自動調理機能」だけでなく「AI自動補正機能(特許取得)」を搭載し、最適な調理時間にコントロールする。
さらに、全調理工程を自動記録する機能がHACCPにも対応し、1台で「焼く・煮る・蒸す」が可能で、いつでも安定した美味しさと安全性の高さが提供できる。また、人材不足でも十分に対応できる。
従来のクックチルシステムとは「加熱、急速冷却、チルド保存、再加熱までの工程をホテルパンにセットした状態で行う」ことであった。
しかし、「ニュークックチルシステム」は加熱料理・急速冷凍した料理を提供する食器に盛り付けた状態でチルド保存することで、盛り付けの時間も省略できる。
高品質な調理を安心安全に提供
また、適温で料理を提供することができ、従来再加熱が難しいとされてきたご飯・炒め物も美味しく仕上がるというメリットがある。もちろん衛生面や安全性も高くなる。
「新調理システム」とは調理人の経験と勘だけに頼ることなく最新の調理器具や効率動線を導入した厨房づくりのことであり、高品質な調理を安心安全に提供するための厨房システムである。
ここ数年「社団法人 新調理システム推進協会」には、新調理システムの導入検討企業やHACCP概念を積極的に導入している企業だけでなく、医療福祉や学校給食の現場からの問い合わせも増えている。
人員不足に悩む飲食関連企業はぜひ「新調理システム」を検討してほしいと西氏は話した。
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