【 2014/5 】

イチョウ葉エキス、高齢者の認知症対策に有用

2015年3月に日本で健康食品の新表示制度が導入される。「機能性素材の表示緩和」ということで、米国のダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)の表示を参考にするとしているが、2015年以降、消費者ニーズや市場に変化はあるのだろうか。

2014年5月21日(水)〜23日(金)、東京ビッグサイトで、「第19回 国際食品素材/添加物展・会議」及び「第12回 ヘルスフードエキスポ」が開催された。同展示会セミナーで、協和発酵バイオ株式会社が「どう変わる、2015年以降の健康食品市場」と題して売れ筋商品などを展望した。

この中で、トクホ商品は現在、1,100商品を超え好況だが、今後もさらに活況を呈するのではないかとした。また、団塊の世代の高齢化など、さらに高齢者人口が増加することから、対応素材の伸張が当然予測されるとした。

昨年時点で65歳以上は既に3,000万人を越え、高齢化市場は2兆円を越えている。現在、60〜70代の約30%がほぼ毎日健康食品を利用しているという報告もある。こうしたことから、高齢化・アンチエイジング対策商品が健食市場の牽引役となることが予測される。また「美肌」市場の活況も期待されるとした。

他に、2015年以降も注目される機能性成分として、「整腸効果」のあるものを挙げるが、免疫系の集中する腸の環境改善ということでやはり高齢者ニーズの高まりが予想される。

高齢者の増加においては認知症対策が急がれるが、対応素材ではイチョウ葉が期待されている。最近の報告では、BMC Complementary and Alternative Medicine誌2014.5月号で、イチョウ葉エキスが高齢者の認知機能の改善に有用と報じている。

University of Miami Miller School of Medicineなどの研究チームが、喫煙歴の無い健常高齢者97人を対象に、無作為化、二重盲検試験を行った。被験者にはイチョウ葉エキス+コリン、ブドウ種子エキス+ビタミン類、プラセボのいずれかを6ヶ月間与えた。

被験者に認知テストを行ったところ、イチョウ葉エキス+コリン群では、成績が18%上昇したことが分かったという。

また、ビタミンEのトコトリエノールが脳の健康維持に有益であると、Stroke誌2014.4月号で報じられている。
マレーシアとUKの研究者グループが、心血管系にリスク因子があり脳の白質病変を有する35歳以上の121人を対象に試験した。被験者には、トコトリエノール200mgか、プラセボのどちらかを1日2回、2年間投与した。

結果、トコトリエノール投与群は、白質病変の容量は時間が経過しても変化しなかったが、プラセボ群は段階的に増加したことが分かったという。

「整腸」に関する最新の報告では、British Journal of Nutrition誌2014.5月号で、難消化性のプレバイオティクスとプレバイオティクスのミックスが免疫強化に有用と報じている。

University of Southamptonなどの研究チームが、25歳から65歳の健常被験者44人に、プラセボか、キシロオリゴ糖(XOS)+プラセボ、ビフィドバクエリウムラクティス菌Bi-07+プラセボ、XOS+Bi-07のいずれかを3週間投与した。
その結果、XOS投与群では、腸運動の平均数の増加、腸内細菌数の増加、空腹時血漿HDLコレステロール濃度の増大などがみられたという。

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